歯科矯正治療とは

当院は歯科矯正治療専門の医院になります。

一般歯科治療や保険診療は行なっておりません。

あらかじめご了承下さい。

なお、保険診療の対象となる矯正治療に関しては、紹介となります。

 

さて、一言で歯科矯正治療といっても様々な診断や治療方法、料金があります。

ここでは、当院で受けることのできる矯正治療について説明します。

 

診断についてです。

当院では、矯正診断を3つのステージに分けて診断を行います。

・矯正治療を予防するための『0期治療』 →全ての歯が乳歯の方が対象です。

・成長発育を調整するための『1期治療』 →乳歯と永久歯が混在する方が対象です。

・歯列不正を改善するための『2期治療』 →全ての歯が永久歯の方が対象です。

治療時期を3つを分けて診断することで、体の負担や費用を軽減することができます。

詳細は下に記しますが、体の成長は個人差が大きいため、年齢ではなく歯の萌え代わりが基準となります。

 

治療方法についてです。

当院は矯正専門医院であるため、治療方法は自由に選択する事ができます。

治療方法とは、抜歯の有無や使用する装置などです。

選択基準はそれぞれ異なりますが、診断時にご自身の優先順位をお聞きしながら決めていきます。

もしもインターネットなどで知り得た方法を希望される場合、個々の診断に対し有効であるかを判断し、

確実に治療のゴールに到達する事が可能な場合はその治療を提供しますが、全てではありません。

 

治療の流れについてです。

①初診相談→②資料採得→③診断→④治療開始 となります。

転院や緊急などを除いて、通常はこの流れに沿って治療を進めていきます。

どんなに急いでいても、この流れを守ることで正しい診断と確実な治療結果へと結びつけます。

 

自分が受けた診断結果や診断に用いた資料のデータを持ち帰ることも可能です。

 

後日のお渡しになりますが、ご希望の方はお気軽にお声掛けください。

 


矯正治療の種類

0期治療

すべての歯が乳歯、もしくは永久歯のはえ始めが対象です。

歯科矯正学には0期治療の概念はありません。しかし当院では、できるだけ多くの患者さまの不正咬合の予防に取り組むため、矯正治療を予防するステージとして0期を設けました。従来の矯正治療は、不正咬合に対して矯正を行うというものでした。0期はその不正咬合が出る前に、まだ乳歯のうちから正しいかみ合わせのマウスピースを咬んで寝るだけで矯正を避ける方法です。マウスピースを咬むだけで15万円?と良く言われます。写真はプレオルソですが、プレオルソを検索すると、失敗がたくさんヒットします。矯正学の正しい知識と、未来を正確に予測する診断、子供の性格に合わせたモチベーションコントロールを必要とするためです。マウスピースを咬むだけだから、難しく、手がかかります。しかし、口の健康を考えれば、この選択肢に辿り着きます。


1期治療

永久歯がはえ始め、乳歯と永久歯が混在する時期が対象です。

1期治療の最大の特徴は、成長期に行うということです。不正咬合には様々な原因があります。その原因に対し、成長を利用した改善が行えるのはこの時期のみです。歯ならびが成長によって自然に良くなるかもしれない、まだ幼いのに口の中へ装置を装着するなんて可哀想だから、中学や高校になったら矯正治療をさせたい。と、相談されることがあります。もちろん全て永久歯になり、成長も止まっている方が術者としても未来を予測する必要がないので、治療は容易になります。しかし、成長によって決まってしまった骨の大きさの中で歯を並べるため、根本的な改善はできません。そして、治療費も多くなります。この時期に一度、矯正治療の介入をお勧めしますが、誤解してはいけないのは1期治療を行うと2期治療をしなくても良くなるとは限らないと言う事です。遺伝的な成長に矯正力が力及ばず、1期治療から2期治療に移行する場合もあります。


2期治療

永久歯を対象とした矯正治療です。

矯正治療と聞くと子供が対象と思われがちですが、歯の移動は骨折の治癒と同じ機序で起こるため、成人でも可能です。完成した顎の骨とはえている歯の大きさのバランスが合っていない、歯のはえる位置がおかしい、咬み合わせがおかしいなどの歯の問題を解決するため、歯へ50g〜200gの微弱な矯正力を負荷し、歯を骨の中で移動させます。最近では、口を閉じた時の横顔を改善するために矯正治療を受ける方もいます。生まれつき歯の数が不足していて、上下の本数を合わせるために矯正治療を行う方も増えてきました。ここで忘れてはいけないのが、医療と美容の違いです。当院の矯正治療は医療です。施術終了時がもっとも綺麗なのが美容的矯正治療に対し、医療的矯正治療は歯並びが完成したところが、新しい咬み合わせのスタートとなります。それを使い込んでいくことで、広義の意である健康を実現していただきます。


部分矯正

部分的な歯並びの改善が対象となります。

前歯のガタガタを治したいが、かみ合わせは現状で満足している。

一度矯正治療を受けたが、仕上がりに満足していない。

など、歯を大きく移動させる必要の無い方が対象になります。

矯正装置はインビザラインというマウスピースを使用します。

歯の移動距離に応じてライトプラン、ミディアムプランを選択できます。

部分矯正を希望される場合にも、診断は必ず行います。

診断を受けた上で、矯正治療と部分矯正を選ぶことができます。


マウスピース型矯正治療について

近年、透明なマウスピース(インビザライン など)で矯正治療を行う歯科医院が増加しています。マウスピース型矯正治療は、少しずつ歯の位置が異なるマウスピースを複数枚使用することで歯を移動させる装置です。矯正を専門とした医院でも使用しますが、矯正の知識がなくても使用できてしまうので注意が必要です。

マウスピースの交換は患者さん自身で行うため、来院回数を減らすことも可能ですが、歯の移動を管理するためには毎月の通院をお勧めしています。最近では抜歯症例にも適応されるようになってきました。親御さんが矯正経験者の場合、子供にはマウスピース型矯正治療を選択する家庭が増えて来たのも、治療成果の良さだと思います。気になる方はお声かけください。

 


学校歯科検診の紙

学校検診で「歯並び」にチェックをもらった方、ご相談ください。矯正治療を考える際に、大切なのは正しい知識です。無料で相談できます。

矯正相談では、①なぜ歯並びにチェックされたのか? ②どうして今の歯並びになったのか? ③このまま何もしない場合どうなるか? ④もし矯正治療を受ける場合、どのような選択肢があるか? についてご説明させて頂き、検診の紙の「矯正相談を行いました」にチェックをして相談終了となります。

無料相談の際に、レントゲンもしくはCTを撮影し、歯の数や顎関節の状態を確認できます。こちらは被曝があるため希望者のみとなります。

 

 


矯正治療のリスク